[ruby-dev:6696] Re: CVSup (Re: RUBYLIB_PREFIX)

福間@福岡 です。

記事 <[e-mail]> にて、
Shugo Maeda <[e-mail]> さんは書きました:

> > |そういえば CVSup は使えるようになったんだっけ?
> > 
> > それってなんでしょう？ ^^;;;
> 
> 例のModule-3で書いてあったやつです。
> バイナリパッケージを拾ってきてはいるのですが、使い方がわからなく
> てほったらかしになっています(^_^;

勝手なお願いをしておきながら、実はわたしもサーバを動かしたことは
なかったのですが、せっかくの機会なのでちょっと試してみました。

 1. /usr/local/etc/cvsup というディレクトリを作る。

 2. そのディレクトリで、同封の ruby-cvsup.shar を、環境変数 CVSROOT に
    RubyのCVS repository rootを設定した状態で展開する。

    ちなみに sup/ 以下にある各ディレクトリがcollectionの名前、
    collection-name/releases の各行の先頭の単語が、それぞれのcollectionの
    release名になります。各行の list= で指定されているのがlistファイルで、
    転送の対象になるファイル群を指定します。

 3. cvsupdを起動する。

      # cvsupd -C 20 -l /var/log/cvsupd.log

    -C の引数は同時に接続可能なクライアントの数。このオプションを指定
    しないと、最初のセッションを実行したあとに終了してしまうので注意。

クライアント側ですが、例えば最新の Ruby 1.3 を取って来る場合は

 1. /usr/local/etc/cvsup というディレクトリを作る。

 2. 以下のような設定ファイルを、例えば ruby-1.3.supfile という名前で
    作成する。

      # 各行の書式は collection-name [option[=value] ...]
      #
      # ひとつのsupfileで複数のcollectionを指定することも可能。
      # 特別なcollection名 "*default" は、それ以降のオプションの
      # デフォルト値を設定する。
      #
      # base: CVSupの base ディレクトリ
      #       (デフォルトは /usr/local/etc/cvsup)
      #
      # compress: データを圧縮してやりとりする
      #
      # delete: 不要なファイルを削除する
      #         (CVSupの知らない--ユーザが独自に作成した--ファイルを
      #          勝手に削除することはない)
      #
      # use-rel-suffix: なにか神秘的なおまじない:)  cf. cvsup(1)
      #
      # release: release名
      #
      # host: CVSupサーバ
      #
      # prefix: 転送先ディレクトリのprefix
      #
      # tag: CVSのタグ名
      
      *default base=/usr/local/etc/cvsup
      *default compress delete use-rel-suffix
      *default release=cvs
      
      *default host=cvs.netlab.co.jp
      
      *default prefix=/usr/local/src
      *default tag=ruby_1_3
      
      ruby

    mod_ruby などでメインの枝(HEAD branch)の最新版を取り出したい場合は
    tag=. としてください。

    tag=tagname の代わりに date=[cc]yy.mm.dd.hh.mm.ss というのを指定
    すれば、指定された時点のsnapshotを取ってくることもできます。
    もちろん tag=v1_2_5 などとすることも可能。

    また、tag も date も指定されていなければ、ある時点のsnapshotを
    checkoutするのではなく、RCSファイルそのものが転送されます。
    $CVSROOT 以下全てのrepositoryを取ってくるにはこんな感じ:

      *default compress delete use-rel-suffix
      *default release=cvs
      *default host=cvs.netlab.co.jp
      *default prefix=/usr/local/cvs
      
      cvs-all

    あとはlocalで

      $ cvs -d /usr/local/cvs co -r ruby_1_3 ruby

    などとして取り出すなり、CVSwebで探検するなりご自由に。

 3. CVSupを起動する。

      # cvsup ruby-1.3.supfile

    NAT越しのホストからなどで、うまくサーバと通信できない場合は、
    -P - としてpassive mode にするとうまくいくようです。また、m3socks
    というツールを使えばSOCKSが使えるようになるみたいです(このへんよく
    分かってません(__))。

 4. Go ボタン(三角形のやつ)を押す。

crontabに仕掛けて毎日同期させたいなど、GUIが不要な場合は

  # cvsup -g -L 2 ruby-1.3.supfile

のように -g を付けてください。


という感じでしょうか。あとは

  cvsup(1)
  cvsupd(1)
  http://www.polstra.com/projects/freeware/CVSup/
  http://www.jp.freebsd.org/www.freebsd.org/ja/handbook/synching.html#CVSUP

あたりを参照、ということで。

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 Yasuhiro Fukuma (福間 康弘) as Yasu.F @ Kitakyushu.Fukuoka.Japan
 Web site: http://www8.big.or.jp/~yasuf/
 “InterNIC is NOT NSI!”