[ruby-list:46803] TkTable.rbで"[BUG] Segmentaion fauilt"発生

門脇と申します。

Ruby/Tkを使ってWindows上で動くクライアントプログラムを
作っています。
それまで順調に機能追加できていたものが、なんの拍子か
Segmentaion faultが発生するようになってしまいました。

環境：
 Windows XP (SP3)
 ruby 1.8.7 (2009-06-12 patchlevel 174) [i386-mswin32]
  (ActiveScriptRuby 1.8.7(p174) with-winsock2を使用)
 ActiveState ActiveTcl 8.5.8.0.291595

スクリプトを実行させると次のようなメッセージが表示され
終了してしまいます。

   1  D:\X\SysproEternus\demoA>demoa5-2.rb
   2  "ruby 1.8.7 (2009-06-12 patchlevel 174) [i386-mswin32]"
   3  C:/Program Files/ruby-1.8/lib/ruby/1.8/tkextlib/tktable/tktable.rb:421: [BUG] Se
   4  gmentation fault
   5  ruby 1.8.7 (2009-06-12 patchlevel 174) [i386-mswin32]
   6  
   7  
   8  This application has requested the Runtime to terminate it in an unusual way.
   9  Please contact the application's support team for more information.
  10  
  11  D:\X\SysproEternus\demoA>

（この２行目はスクリプト先頭部分にある"p RUBY_DESCRIPTION"の結果です）

「tktable.rb:421: [BUG]」の部分に表示されるライン番号は下（↓）に
示します再現方法によって変わります。

再現させるための最小限のコードは未だ発見できていません。すみません。

再現させるためのスクリプト修正には何通りかあります。

その１
  問題のないスクリプトのTk::TkTable.newのパラメタに「foreground 'black'」を
  追加する。
  "tktable.rb:421: [BUG]"と表示されます。
  
   1  @tktable = Tk::TkTable.new(@cvs) {|t|
   2    rows num_rows
   3    cols num_cols
   4    ... (中略) ...
   5    state 'disabled'
   6    foreground 'black'   # ←この行を追加する
   7    x=TkcWindow.new(cvs, 5, ypos, 'window'=>t, 'anchor'=>'nw'),lower
   8  }
  
  しかし、この１行を追加しても、別の箇所のTkcLine.newを二つ無効に
  するとSegmentation faultは発生しなくなります。

その２
  問題のないスクリプトのifの書き方を変えると発生します。
  （上記その１のTkcLine.newは有効にしたままです）
  "tktable.rb:372: [BUG]"と表示されます。
  
   1  cvs = TkCanvas.new(cf) {|c|
   2  ... (中略) ...
   3  }
   4  cvs.bind('1', proc{|x,y| itemStartDrag cvs,x,y}, '%x %y')
   5  def itemStartDrag(c,x,y)
   6    # ドラッグされたオブジェクトを最前面にする
   7    STDERR.print '...enter itemStartDrag'
   8    $lastX = c.canvasx(x)
   9    $lastY = c.canvasy(y)
  10    c.gettags('current').each {|t|
  11      t.raise if t!='all' && t!='current'
  12    }
  13    STDERR.print '...exit  itemStartDrag'
  14  end

  この11行目を書き換えて次のようにします。
   1  cvs = TkCanvas.new(cf) {|c|
   2  ... (中略) ...
   3  }
   4  cvs.bind('1', proc{|x,y| itemStartDrag cvs,x,y}, '%x %y')
   5  def itemStartDrag(c,x,y)
   6    # ドラッグされたオブジェクトを最前面にする
   7    STDERR.print '...enter itemStartDrag'
   8    $lastX = c.canvasx(x)
   9    $lastY = c.canvasy(y)
  10    c.gettags('current').each {|t|
  11      next if t=='all' !! t=='current'
  12      t.raise
  13    }
  14    STDERR.print '...exit  itemStartDrag'
  15  end

  この状態（書き換えた後）でスクリプト先頭の"p RUBY_DESCRIPTION"を
  コメントにするとsegmentation faultは発生しません。

方法１からはキャンバス上のウィジットが多すぎたのかとも
考えましたが、方法２をみて多すぎたというわけではないなと
考え直しています。

Segmentation faultで示されるラインはクラスは違いますが
どちらも次の一行があります。

      _setup_subst_table(KEY_TBL, PROC_TBL);


Tclの少し前のものでも同じようにsegmentation faultが発生します。
（ActiveState ActiveTcl 8.5.7.1.291226で実行しました）


アドバイスいただけたら幸いです。