[ruby-list:41692] [ANN] rctool-1.1.1

From: rubikitch@...
Date: 2005-12-10 15:53:19 UTC
List: ruby-list #41692
るびきちです。

rctool-1.1.1をリリースしました。

詳しくは
http://www.rubyist.net/~rubikitch/computer/rctool/
を見てください。

== What's new

=== [2005/12/11] 1.1.1 released
Windowsで誤動作するバグを修正。

=== [2005/11/15] 1.1.0 released
Unix系OSにおいてユーザ全員がRCtoolによる設定を行えるように、組み込み方を変更しました。
ユーザ側の使い方には影響はありません。


== 概要
RCtool はユーザ初期設定ファイル(rcfiles)を自動的に作成・更新する小さなツールです。

ソフトウェアにはそれぞれ設定ファイルが存在します。
たとえばEmacsには .emacs、zshには .zshrc などです。

Emacsに新たなEmacsLispプログラムを導入する場面を考えてください。
load-pathの通ったディレクトリに .el ファイルをコピー・バイトコンパイルします。
最後に .emacs に設定を書く必要があります。

一度導入するだけなら、 .emacs の更新は楽だと思います。
しかし、EmacsLispプログラムをアップグレードする場面を想像してください。
EmacsLispコードが大幅に書き換えられ、設定にも互換性がなくなった場合、ユーザはいちいち手で .emacs を書き換えなくてはなりません。
非常に面倒な上、エラーに遭遇しやすいですね。
かといって .emacs を何も言わずに勝手に書き換えてしまうのも気がひけます。

RCtoolはこの面倒な作業を肩代りしてくれます。
RCtoolは以下の作業を別個に行います。

* 「定義スクリプト」に書かれた内容に基いて設定ファイルの一部を書き換えたファイルをバックアップディレクトリに作成します。
* 必要があれば、オリジナルと書き換えられたファイルのdiffをとります。
* 最後に、設定ファイルを上書します。

ユーザはどの部分が書き変わったのかがはっきりわかります。

開発者は定義スクリプトを書き換えるだけで、ユーザに適切な設定ファイルを提供できます。


=== ダウンロード・展開
以下のコマンドを実行してください。

  ruby -ropen-uri -e 'URI("http://www.rubyist.net/~rubikitch/archive/rctool-1.1.1.tar.gz").read.display' > rctool-1.1.1.tar.gz
  tar xzvf rctool-1.1.1.tar.gz


失敗する場合は次のリンクからダウンロードしてください。

* ((<rctool-1.1.1.tar.gz|URL:http://www.rubyist.net/~rubikitch/archive/rctool-1.1.1.tar.gz>))


=== インストール
バージョン1.1.0よりRCtoolは開発者のシステムにインストールして使うようになりました。

  ruby setup.rb

でインストールしてください。

=== 組み込み方  
バージョン1.1.0より組み込み方が変わりました。
開発者は定義スクリプトを作成した後、 mkrctool コマンドでRCtool本体と定義スクリプトをひとつのスクリプトに統合します。
そうすることで統合スクリプトをプロジェクト本体とともにインストールすることができます。

定義スクリプト foo-rctool.rb があるとします。
そして、実行可能ファイルを置くディレクトリを bin/ とします。
このとき次のコマンドを実行すると、統合されたスクリプト bin/foo-rctool が生成されます。

  mkrctool foo-rctool.rb > bin/foo-rctool

当然、定義スクリプトを更新するたびに統合スクリプトも更新する必要があります。
Makeや((<Rake|URL:http://rake.rubyforge.org/>))などのツールを使ってください。



るびきち☆
http://www.rubyist.net/~rubikitch/

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