[ruby-list:35359] Re: [irb] irb_soruce

From: [e-mail] (石塚圭樹)
Subject: [ruby-list:35357] Re: [irb] irb_soruce
Date: Mon, 10 Jun 2002 14:24:08 +0900

るびきちです。

> >loaderの使い方というのは、
> >1、ローカル変数の設定
> >2、複数の式を一括評価
> >くらいしか使い方が思い付きません。
> 
> というかですね. これは, 興味本位で作ったのであって, 別に用途を考えてい
> たわけではないんですね. きっと(^^;;;

loaderのいい使い方が思い付きました。
emacsのデバッガ「edebug」のeval listみたいな使い方です。
すなわち、評価したい式をあらかじめ登録しておいて、評価したいときに
一度に評価させるという方法です。

irbを使ってスクリプトを徐々に開発する手法として、
1、スクリプトをloadする。
2、メソッドのテストのため評価させる式を書いたファイルをirb_loadする。
3、思った結果がでない場合はスクリプトを修正して1へ戻る。
なんてことがloaderを使えばできますね。

loaderなしの場合だと、
1、スクリプトをloadする。
2、評価させる式を1つ1つ実行させる。
3、思った結果がでない場合はスクリプトを修正して1へ戻る。
となり、スクリプトを修正したあと、((*すべての式を手で再実行*))しないといけません。
loaderがあればC-pを何度か押して(ヒストリ) irb_load を再実行するだけですみます。


簡単な例を示すと、loadするスクリプトf.rbが
#!/usr/bin/env ruby
def f(x)
  2*x
end

if __FILE__ == $0
  # なんたらかんたら
end

で、評価する式の列が
f(0)
f(1)
f(2)
とします。評価する式の列をf-test.irbというファイルに格納しておきます。
f-test.irbを「評価リストファイル」とでも呼んでおきましょう。

普通にirbを使う場合は次のようになりますが、

irb(main):013:0> load "f.rb"
true
irb(main):014:0> f(0)
0
irb(main):015:0> f(1)
2
irb(main):016:0> f(2)
4

loaderを使うと irb_load "f-test.irb" 一発ですべて式を評価してくれます！

irb(main):017:0> irb_load "f-test.irb"
f-test.irb(main):018:0> f(0)
0
f-test.irb(main):019:0> f(1)
2
f-test.irb(main):020:0> f(2)
4
f-test.irb(main):021:0> nilnil


そして、emacsインターフェースであるirbsh上では、スクリプトのバッファにおいて
1、スクリプトをload
2、評価リストの内容を評価
をワンタッチで自動的に行えるようにする予定です。
評価リストはirbsh内で一時ファイルを用意しようかなと。
ちょっと書き換えてはテストすることができて便利だと思っています。
スクリプトをloadしない場合でも、「評価リスト」機能は用意するつもりです。
どうでしょうか？

# RubyUnitがあるじゃんというツッコミはとりあえずおいといて。
# 使い捨てスクリプトはさっさと書きたいんで。


るびきち☆
http://voo.to/ruby/ ←Ruby大衆化計画(笑)