[ruby-list:34957] Re: Thread by callcc

In article <[e-mail]>,
  [e-mail] writes:

> なるほど、Thread でもできるとは思っていたのですが、面白いですね。
> Coroutine は、２つのスレッドでのピンポン方式ですね。

2つというわけではないです。sync-each でいえば引数の数だけスレッドを作
ります。

スレッド間(コルーチン間)の遷移のインターフェースはどうすべきか悩んだん
ですが、明示的に続きのコルーチンを指定させても行数が増えなかったので、
記述が繁雑にならないかぎりにおいて低レベルな方が便利、ということで明示
的に続きを指定させることにしました。
(真面目に作るならコルーチンの話をサーベイすべきだと思いますがそれは面
倒だったのでやりませんでした。)

CoThread のように暗黙に決まるというのもありだとは思いますが、どんな場
合に、明示的な指定よりも楽になるでしょう?

> いえ、それはそうなんですが、そこが大事ではないでしょうか。「ずいぶん
> 素直に書けている」とは、例えば thread.rb などのライブラリのことを言っ
> たつもりでした。Mutex とか Queue とか SizedQueue とかの実装はかなり
> むずかしく、ほとんど「職人の技」です。それに比べれば callcc の扱いは、
> 順番にのみ注意すればよく、Thread があらゆるタイミングの組み合わせを
> 考えなれければならないのに比べ、（ライブラリの）プログラマにとっては
> 大分負担が軽いと思います。

ふむ。thread.rb や co-thread.rb のようなのを書くプログラマにとっての素
直さという観点なんですね。

私は sync-each.rb みたいなのを書くプログラマにとっての素直さを考えてい
ました。

いまふと気がつきましたが、eval.c みたいなのを書くプログラマにとっての
素直さという観点もあるかも知れませんね。

まぁ、Thread.critical を使って thread.rb を書くのと、callcc を使って
co-thread.rb を書くのとどちらが難しいかというと... どっちもどっちじゃ
ないですかね。

> しかし、Thread と Continuation、どちらでも書けるなら前者でなければ
> ならない、という理由もない気もします。

残念ながら、後者でなければなならない、という理由もないので、ならばどち
らが適切か、というのが問題ですかねぇ。
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[田中 哲][たなか あきら][Tanaka Akira]
「ふえろ! わかめちゃん作戦です$(C⊇」(Little Worker, 桂遊生丸)