From: "authorNari (Narihiro Nakamura)" Date: 2013-03-25T02:32:37+09:00 Subject: [ruby-dev:47199] [ruby-trunk - Feature #8024] Lazy sweep を on/off するための機能 Issue #8024 has been updated by authorNari (Narihiro Nakamura). ko1 (Koichi Sasada) wrote: > (2013/03/24 12:35), authorNari (Narihiro Nakamura) wrote: > >> > すみません、ちょっとわかってないんですが、 > >> > ObjectSpace.each_object 中って lazy GC 起きないようになってますよね。 > >> > > >> > (1) lazy sweep を止めるときは、別スレッドで適当に > >> > ObjectSpace.each_object を実行しておく > >> > (で、その中で sleep させておく)、というので行けると思ったんですが、 > >> > あってますか? > >> > > > すみませんが、修正内容がよく理解できませんでした。 > > 別スレッドで実行すると何が解決するのでしょうか? > > 修正内容云々、という話ではなく、 > > (1-1) lazy sweep を切るには、ObjectSpace.each_object > を実行中は lazy sweep は無効になる > > (1-2) 例えば、 > Thread.new{ObjectSpace.each_object{sleep} # sleep で止まる > ... 他の処理 ... >  とすると、「他の処理」実行中は lazy sweep 止まっている > > (1-3) 新しいメソッドなどを定義しなくても、Lazy sweep を無効にする > ことができる > > という話を確認したかったのです。もしかしたら、私が何かしら勘違いしている > かもしれないので。つまり、この ticket は簡単に実現できるんじゃないの、 > と。もちろん、実装依存の bad know-how ですが、そもそも今回の用途は実装依 > 存の挙動に対する調査なので、まぁいいかなと。 > おおお、なるほど。おっしゃる通りだとおもいます。 > >> > (2) で、ヒープの拡張がうまくいかない問題は、ObjectSpace.each_object 中に > >> > も同様に発生するでしょうか? もしそうなら、それはそれで修正しないといけ > >> > ないような気がします。 > >> > > > はい、修正が必要だと思います(のでなおしておきます)。 > > ただ、ObjectSpace.each_objectの中でヒープが拡張していくようなコードは無限ループになる可能性があるので、そもそもあまり推奨されるコードじゃないですね…。 > > each_object の実行が止まらない可能性、ですよね。それは同意できますが、そ > の辺を回避するのは無理なんじゃないかなぁ。 > > で、この修正を入れないと、現状では (1) の「簡単に止められるんじゃない > の」というのは、「実はこういう制約が入る」、ということですかね。 > (1)の方法で簡単に止められるけど、ヒープ拡張がうまくいかない制約が入る、という意味でしょうか? だとしたらおっしゃるとおりだと思います(もうtrunkでは修正しちゃいましたけど :P) ---------------------------------------- Feature #8024: Lazy sweep を on/off するための機能 https://bugs.ruby-lang.org/issues/8024#change-37899 Author: mrkn (Kenta Murata) Status: Closed Priority: Normal Assignee: authorNari (Narihiro Nakamura) Category: core Target version: Lazy sweep を on/off する機能を追加するパッチを作りました。 このパッチは環境変数1つと GC のモジュール関数2つを追加します。 環境変数は RUBY_GC_DISABLE_LAZY_SWEEP です。 これに 0 以外の整数を設定して ruby を実行すると、 lazy sweep が off の状態で実行されます。 GC に追加されるモジュール関数は disable_lazy_sweep と enable_lazy_sweep です。 文字通り、lazy_sweep の on/off を切り替えるために使います。 このパッチを作るに至った経緯は、Lazy sweep が on の時だけ再現する SEGV が 弊社のテストコードで発生していたからです。 SEGV の発生条件がまだ絞れていないため、残念ながらバグ報告はまだできません。 運用上 Lazy sweep を止めておく必要があっために作ったパッチですが、 他の人の役にも立つかもしれませんので、こちらで提案させて頂きます。 trunk/2.0.0 用 → https://gist.github.com/mrkn/5096076 1.9.3 用 → https://gist.github.com/mrkn/5096071 -- http://bugs.ruby-lang.org/