From: Nobuyoshi Nakada Date: 2012-01-15T16:46:29+09:00 Subject: [ruby-dev:45135] [ruby-trunk - Bug #5896][Open] object representaion in rb_enc_vsprintf() Issue #5896 has been reported by Nobuyoshi Nakada. ---------------------------------------- Bug #5896: object representaion in rb_enc_vsprintf() https://bugs.ruby-lang.org/issues/5896 Author: Nobuyoshi Nakada Status: Open Priority: Normal Assignee: Yukihiro Matsumoto Category: core Target version: 2.0.0 ruby -v: trunk =begin rb_enc_vsprintf()でVALUEを受け付けるようにする拡張です。 文字列化したオブジェクトを含むメッセージを組み立てる場合、 StringValueCStr()やRSTRING_PTR()で得られるポインタをsnprintf()などに渡 すというのが定番ですが、これはエンコーディングが保存されない、最適化に よって元のVALUEが消されてしまいdangling pointerになってしまう危険性があ る、などの問題があります。後者は、とくにrb_raise()のようにNORETURNな関 数に渡すときには、tail-call最適化のためにRB_GC_GUARDがあっても安全とは 限りません。前者については今のところほとんど無視されている状態です。 これらの問題を解消するため、rb_enc_vsprintf(およびこれを使う関数全般)を VALUE自体を受けつけるように拡張すべきだと考えています。具体的な指定方法 としては、新しい変換指定子(%vなど)を追加することも考えましたが、gccは割 りと小賢しくチェックを入れてくれるので、警告がジャマになります。 小崎さんによると、Linux Kernelでもprintk()に対する似たような要望は多かっ たらしく、%pで始まる複数文字の変換指定子というものが導入されているそう で、ソース[1]を見ると今ではが20個近くもあるようです。 [1] http://lxr.free-electrons.com/source/lib/vsprintf.c#L1116 Rubyではオブジェクト自身が文字列化メソッドを持っているため、それを使っ て変換するもの一つあれば充分です。なるべく被りそうにないものということ で、"%lo\v"あたりでよいのではないかと思っています。 以下のコードは、例としてerror.cにあるrb_invalid_str()を変更したものです。 void rb_invalid_str(const char *str, const char *type) { VALUE s = rb_str_inspect(rb_str_new2(str)); rb_raise(rb_eArgError, "invalid value for %s: %"PRIsVALUE, type, s); } =end -- http://bugs.ruby-lang.org/