[#49993] メソッド呼び出し時の引数の値を VM 側で取得する方法について — Tetsuo Handa <penguin-kernel@...>

初めまして。 Linux カーネルプログラマの熊猫と申します。

12 messages 2017/02/28
[#49995] Re: メソッド呼び出し時の引数の値を VM 側で取得する方法について — SASADA Koichi <ko1@...> 2017/02/28

On 2017/02/28 14:06, Tetsuo Handa wrote:

[ruby-dev:49998] Re: メソッド呼び出し時の引数の値を VM 側で取得する方法について

From: SASADA Koichi <ko1@...>
Date: 2017-02-28 07:50:06 UTC
List: ruby-dev #49998
On 2017/02/28 14:47, Tetsuo Handa wrote:
>> まず、後者から。TracePoint#return_value にて採れますので、そのあたりの
>> コードをチェックされると良いと思います。
> 
> TracePoint では .rb ファイルの側からAPIを呼び出すための修正が
> 必要ですよね?下記の理由により、 .rb ファイルに対する変更は避けたいです。

いえ、意図としては、return_value メソッドをどう実装しているか見るのはど
うでしょうか、という提案でした。

>> 引数については、全部をチェックする方法はありませんが、例えば rb_inspect
>> が問題であるのなら、rb_obj_info_dump() や rb_raw_obj_info() を使うと、
>> inspect 呼び出しをせずに、全部じゃないですが、なんとなく値を取得すること
>> が可能です。
> 
> ruby-2.0.0 には rb_obj_info_dump() も rb_raw_obj_info() も存在しないようです。

なるほど!
2.1 以降(できれば、最新版)を参考にされるのも良いかもしれません。

>> これらは、Ruby 的な正攻法では、TracePoint を利用して下さい、ということに
>> なるかと思いますが、Ruby を弄るようでしたら、これらも選択肢ということで。
>>
>> 用途がはっきりわかると、もう少し何か言えるかもしれません。
> 
> イベントのシーケンスを用いた侵入検知システム(WAF)の研究です。
> カーネルレイヤではシステムコールに渡される引数を、アプリケーション
> レイヤでは関数呼び出しに渡される引数を追跡し、発生する筈のない
> シーケンスが渡されたら攻撃と判断するというものです。そのため、
> オブジェクトとしてメソッドに渡される引数の内容(例: HTTP リクエストや
> レスポンス)を、スクリプトに対して特定のAPIを呼び出すための修正を
> 要求せず、かつ、パフォーマンス以外には動作への影響が出ないように
> 取得したいと考えています。

なるほど。本当は(おそらくライブラリの) .rb 側にモンキーパッチを入れる
のが適切な気がしますね。シーケンスだけなら、method id だけでも良さそうで
すが、パラメータはどの辺で必要になるんでしょうか(ちょっと、脱線になっ
ちゃいますが)。

-- 
// SASADA Koichi at atdot dot net

In This Thread