From: "U.Nakamura" Date: 2006-03-06T16:03:06+09:00 Subject: [ruby-list:41877] Re: mswin32版のライセンスについて こんにちは、なかむら(う)です。 Ruby-mswin32を配布してる人です。 In message "[ruby-list:41876] mswin32版のライセンスについて" on Mar.06,2006 08:01:39, wrote: | そこで、mswin32版のライセンスを確認したところ、GPLになっています。 | ruby自体は、ライセンスがGPL or 独自ライセンスのデュアルライセンスであるのに、 | これはどういうことでしょうか。 ruby自体がデュアルライセンスで配布されているので、ライセンス を受ける側には、 (1) デュアルライセンスをそのまま受け入れる (2) GPLを受け入れる (3) 独自ライセンスを受け入れる という選択肢がある、と私は理解しています。 その上で、私は(2)の選択肢を選んだ、ということです。 | また、これは、組み込んだアプリケーションをGPLにしないといけないことを | 意味するのでしょうか。 そういう意味になります。 | その場合、これを回避する方法はあるのでしょうか。 | # ソースからコンパイルすればよいという話なのかな…… 私の配布物経由ではなく、ruby自体を直接経由すれば、私の配布物 による制限を受ける必要はありません。 よって、ソースからコンパイルすれば、ご自分で上記の(1)〜(3)の 選択肢の中から、ご自分で受け入れることができる選択肢を選べる と思います。 以下は、私の個人的な見解であり、間違っているかもしれませんか ら、参考程度にとどめて、ご自分でどうするか考えてください。 rubyのオリジナルの配布物には、主としてまつもとさんが著作権を 持つソースコードの他に、外部から取り込んだソースコードが多数 含まれます。 前者に関しては、ほぼ疑義なくrubyのデュアルライセンスが適用さ れると解釈可能ですが、後者に関しては一概にそうとは言えません。 この後者のもののライセンスについては、配布物中のLEGALファイル の中に個別のライセンス規定が列挙されています。 このうち、regex.[ch]はLGPLが、util.cおよびwin32/win32.[ch]に はArtistic LicenseとGPLのデュアルライセンスが、それぞれ適用さ れると書かれています。 ことバイナリ配布に関しては、LGPLの規定とruby独自ライセンスの 規定は両立しないのではないかと私は思っています。 また、Artistic Licenseについても、ruby独自ライセンスの規定と うまく両立するのか、私は確信が持てていません。 以上のような事情をかんがみ、GPL単独ライセンスでバイナリを配布 すればとりあえずライセンス上の矛盾は発生しないであろう、とい う観点から、私は自分でコンパイルしたバイナリをGPLでライセンス しています。 あくまで、以上は私が自分で考えた見解ですので、考え方によって は、元通りのデュアルライセンスのままでrubyのバイナリを配布す ることは可能なのかもしれません。 それが可能だと主張する人に反論する気は特にないので、可能だと 思う人はご自分の責任において行動してください。 それでは。 -- U.Nakamura