ruby-dev

渡辺哲也です。

1.8.0 preview2 を HP-UX 11.11 で試してみました。

問題点が二つでています。

o missing/strftime.c
o ld のオプション

これ以外に inline の使いかたが HP-UX では対応してい
ないものなので

#define inline

を追加しています。

まず missing/strftime.c が選択されるのですが、これが
うまくコンパイルできません。altzone をサポートしてい
ないことと、timezone 変数の型のミスマッチがあります
(このミスマッチを解消しても altzone がないので使えま
せん)。

HAVE_TZNAME

になっていますが、これが想定されているものとあってい
ないのかな。

CVS の最新のソースコードでは、missing/strftime.c は、
選択されずコンパイルされないので、いままで確認してい
ませんでした。そのため気がつくのがいまごろ...

autoconf は 2.53 を使っています。現在 Ruby では 2.57 
を使っているようですね。missing/strftime.c の選択は、
この辺の差でしょうか。

もう一つあります。

拡張ライブラリ作成時の ld のオプションが問題です。こ
れは missing/strftime.c を使わないようにして確認しま
した。

今回コンパイルできない場合
ld -b -Wl,-E -E  -L"/t/src/ruby-1.8.0-20030303" -L"/t/lib" -o curses.sl curses.o  -lcur_colr  -ldld -lcrypt -lm  -lc

以前コンパイルできた場合
ld -b  -E -L/t/src/ruby-1.7.3-20021002 -L/t/lib  -o curses.sl curses.o  -lcur_colr -lc 

ld に対して「-Wl,-E」を渡していますが、これはフロン
トエンドとして cc のときに ld へオプションを渡すため
のオプションです。直接 ld に渡してもエラーになってし
まいます。

configure 時に次のエラーがでています。

------------------------------
checking whether the linker is GNU ld... cc: warning 422: Unknown option "-" ignored.
cc: warning 422: Unknown option "i" ignored.
cc: warning 422: Unknown option "-nt-prog-name=ld" ignored.
no
------------------------------

とりあえずの対応として、次のようにコメントにしてしま
うことで、対応しました。

------------------------------
$ diff -u configure.org configure                          
--- configure.org       2003-01-21 17:06:58.000000000 +0900
+++ configure   2003-03-04 11:05:04.000000000 +0900
@@ -11988,7 +11988,7 @@
   case "$target_os" in
        hpux*)          DLDFLAGS="-E"
                        LDSHARED='ld -b'
-                       LDFLAGS="-Wl,-E"
+#                      LDFLAGS="-Wl,-E"
                        rb_cv_dlopen=yes;;
        solaris*)       if test "$GCC" = yes; then
                           LDSHARED='$(CC) -Wl,-G'
------------------------------

これで make test まで OK でした。

対応のまとめ

o missing/strftime.c を使わない
o configure で hpux 用の LDFLAGS をコメントアウト

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