[ruby-dev:18831] Re: Enumerable#zip

In article <[e-mail]>,
  [e-mail] (Yukihiro Matsumoto) writes:

> [a,b]という内部構造を持ったデータがあらかじめあって、それを
> zipしたいって局面は(assocやrassocと違って)ちょっと思いつかな
> いのですが...。

私が想定していたのは表の縦横を入れ換えるようなもので、やっぱり配列の配
列がはじめからあるようなものです。

2次元の表ならなんでもよくて、たとえば... /etc/passwd を読んだようなも
のです。
  IO.readlines("/etc/passwd").map {|line| line.split(/:/)}
とか。(これだとコメントをあつかってないか。)

> ライブラリの設計ではYAGNIの原則が適用しにくいとはいえ、典型
> 的な利用例が思いつかないメソッドはやっぱり導入しちゃいけない
> ような。

現在の zip の典型的な利用例はどうなんでしょう?

> 私の感覚では、どちらも例外を出したら使いにくいと思います。前
> 者については[ary0, ary1]のようなデータがあらかじめあったとし
> ても、そのary0とary1の長さがそろっていることを保証するために
> はどこかでチェックが必要なわけですから。

私は、zip が使われる時にはなんらかの前提から長さが揃っていることをプロ
グラマが知っているのではないかと考えています。言語処理系とかで変数の名
前の配列と値の配列の長さが同じだとか、/etc/passwd の各行を split した
ものだから要素数はすべて 7 だとか。

そもそも、長さが揃っていないときに zip が適切な例って思い付かないんで
すが。

まぁ、揃っていることを知ってるんなら揃ってない時の挙動はどうでもいいじゃ
ないかという話もありますが、私は、長さが揃っていない時には zip は役に
たたないのではないかと疑っているので、zip が検査してくれたほうがいいん
じゃないかなぁ、と思っているわけです。

Haskell みたいに無限長リストが簡単に扱えるなら、有限なやつがひとつと無
限なのがいくつかを zip するというような用途があるので、最短にあわせる
のもいいかもしれませんけれど。
-- 
[田中 哲][たなか あきら][Tanaka Akira]
「ふえろ! わかめちゃん作戦です$(C⊇」(Little Worker, 桂遊生丸)