[ruby-dev:17811] Re: self in block

けいじゅ＠日本ラショナルソフトウェアです.

In [ruby-dev:17767] the message: "[ruby-dev:17767] Re: self in block",
on Jul/23 14:21(JST) Yukihiro Matsumoto writes:

>まつもと ゆきひろです

>|というのも, この本では, 『オブジェクト指向3原則』というのがあって:
>|
>|\item オブジェクトはオブジェクト自身に関する独自の情報を持ち, オブジェクト
>|      自身で管理する. 
>|\item オブジェクト自身がメッセージを解釈し, 対応する機能を実行する.
>|\item オブジェクトにアクセスするには, そのオブジェクトにメッセージを送る以
>|      外に方法がない. 
>|
>|隠蔽は, 3番目の原則を実現するための手段としてとらえているからなんでしょ
>|うね. 
>
>異論があるわけではないのですが、上記の原則はいずれもCLOSでは
>成立しませんよね。成立するのは「オブジェクトはオブジェクト自
>身に関する独自の情報を持」つことくらいでしょうか。

上記のは初心者向けですから... ここで例外のことを言ってもね.

>オブジェクト指向のすそ野も広くなったものです。

というよりも, 言語に対するニーズはいろいろあるからではないかしら?

CLOSの場合は, オブジェクト指向うんぬんと言うよりも, 既存の言語からの影
響とか文法の影響が強いのではと思っていますが, lispの文法からはマルチメ
ソッドは当然の既決かと...

In [ruby-dev:17793] the message: "[ruby-dev:17793] Re: self in block",
on Jul/24 12:39(JST) TAKAHASHI Masayoshi writes:

>高橋征義です。

>> 上記で言っていることがそれを表しているとは思いますが, 隠蔽そのものに関
>> してはオブジェクト指向の本質的な概念だとは思っていません. 結果として隠
>> 蔽の機能が必要になると思いますし, その効果は充分認めていますが.
>
>「隠されている」ことよりも「(オブジェクトに)属している」ことが重要、
>といった感じでしょうか。

それも重要ですが. 3番目の原則は, (属性の)隠蔽よりももっと強い要求です
よね.

>この辺のゆれは「OOにとってクラスはどこまで本質的か」みたいな議論と
>同じなんでしょうね。

でしょうね. 私にとっては, 隠蔽, 継承(とか多重継承), クラスあたりはOO的
に本質的要素ではないですね. ソフトウェア工学的にはあった方が良くかつOO
的に相性が良いと思っていますが.

__
..............................石塚 圭樹＠日本ラショナルソフトウェア...
----------------------------------->> e-mail: [e-mail] <<---