From: matz@... (Yukihiro Matsumoto) Date: 2001-08-06T15:24:20+09:00 Subject: [ruby-dev:14330] Re: Common GUI framework(Re: Virtual Machine) まつもと ゆきひろです In message "[ruby-dev:14320] Re: Common GUI framework(Re: Virtual Machine)" on 01/08/06, "KANEMITSU Masao" writes: |> でもって、金光さんの望みらしいSmalltalk方式のGUIフレームワー |> クには私は反対です。金光さんの要望って実装の観点からみると矛 |> 盾してるし。 | |うっつ。えと、共通GUI APIだと制限が出てくる、ということをなんとか |打破できませんか? 「打破する」ということがなにを意味するかに依存すると思います。 Smalltalk(Squeak)のようにごく少数のプリミティブをベースに全 部自前で実装すれば制限は存在しないわけですが、その代わり他の ものを流用できないのでコストがかかります(GUIというものをすべ て自分で実装する必要があると考えて構いません)。 また、そのような構成でパフォーマンスを実現するためにもさまざ まな工夫を必要としますし、それはそのまま開発コストに跳ね返り ます。 で、それは割に合わない、というのが私の考えです。少なくとも私 は音頭をとってそれをやるつもりはないです。 つまり、金光さんが念頭に置いている実装は、Smalltalkのような 「自前で全部やる」型であるにも関らず、同時に「外観はそれぞれ のOSに準拠している」という高レベルなOSとのインタフェースを期 待している(ということは自前ではできない、OSに任せる必要があ る)という点が矛盾しているわけです。 「自前で全部やる」型であると、たとえばSmalltalkはコストの点 などからGUIの流行の変化に追随しきれてませんし(Squeakに Morphicというのがありますが)、JavaのSwingは膨大なコストをか けてそれぞれのOSに「似た」外観を提供するコードを開発してます (だから、WinでもMac風の外観が提供できる)。それらはそれなりの コストがかかってるんです。ユーザには見えませんが。 要するになににしても言うほど簡単ではないってこと。 まつもと ゆきひろ /:|)